Web制作会社が15年で350社支援して気付いた『本当に集客できる治療院』5つの共通点

私、奥崎慎太郎は2010年から治療院特化のWeb制作・マーケティング支援を続けてきました。15年で350社。整骨院、整体院、鍼灸院、接骨院、カイロプラクティック、リラクゼーションサロンまで含めると、関西だけで200院以上、全国150院以上の現場に入ってきています。

本日この記事で書くのは、その350社の中で「本当に集客できている院」だけが共通して持っている5つの特徴です。HPの作り方とか、MEOの細かいテクニックの話ではありません。もっと根本の、院長の在り方・院の設計思想の話です。

結論先出しで書きます。本当に集客できる治療院には、次の5つの共通点があります。

  1. 数字で語れる院長
  2. 「治す」ではなく「変える」を売っている院
  3. HPをメニュー表にしていない院
  4. 口コミ動線を最初から仕込んでいる院
  5. 院長の人格を出している院

これらは、私が何百回も現場で確認してきた事実です。1つずつ書きます。

H2-1:数字で語れる院長

伸びている院長と、伸びない院長を分ける最大の違いは、自分の院の数字を即答できるかどうかです。

私が最初の打ち合わせで必ず聞く質問があります。

  • 月間新患数は何名ですか
  • リピート率(2回目来院率)は何%ですか
  • 客単価はいくらですか
  • 月間来院延べ数は何回ですか
  • 一人当たり生涯売上(LTV)はいくらですか
  • HP経由の問合せは月何件ですか

伸びる院長は、この6つを2分以内に全部答えます。手元の管理表を見たり、奥さんに確認したりせず、即答できる。

伸びない院長は、ほとんど答えられません。「月の売上は分かるんですが、内訳までは…」「リピート率は感覚で7割くらいかな」と、感覚値しか出てこない。

この差は、HP制作以前の問題です。経営している人と、ただ営業している人の差だからです。

実例を一つ挙げます。堺市内のある整骨院。月商200万円で5年伸び悩んでいました。私が初回面談で6つの質問をした時、院長は1つも答えられませんでした。「数字を取る習慣がない」んです。その状態でHPを作っても、何を改善すればいいか分からない。

私はまず3ヶ月、HPの相談をいったん止めて「数字を取る仕組み」だけ作りました。日報、週報、KPIシート。院長が毎日5分だけ数字に向き合う習慣。3ヶ月後、ようやくHPに着手しました。1年後、その院は月商400万円を超えました。

数字で語れない院長は、HPを作っても伸びません。まず数字を見る習慣から始めることが、結局一番の近道です。

H2-2:「治す」ではなく「変える」を売っている院

これは多くの院長が腹落ちしていない概念だと思います。

治療院のHP・LPを見ると、9割が「痛みを治します」「根本治療します」「他院で治らなかった症状を改善します」という表現で埋まっています。

でも、患者は本当に「治る」を求めて来院しているでしょうか。

私が350社の支援で実施してきた患者ヒアリングから、答えはNOです。患者が本当に求めているのは「治る」ではなく「生活が変わる

  • 朝、痛みなしに起きられる生活
  • 子どもを抱き上げられる体
  • 趣味のゴルフを再開できる関節
  • 仕事に集中できる頭

患者は症状の改善を求めているのではなく、症状の先にある「変わった日常」を求めている。これに気付いた院は、HPもLPも全く違うものになります。

腰痛を治します」ではなく「朝起きた瞬間に背中が軽い、その朝を取り戻す」と書く。「根本改善」ではなく「お子さんとの公園遊びを、痛みなしで楽しめる体に」と書く。

技術や治療法は同じでも、売っているものの定義が変わる。患者は症状の悩み相談に来ているのではなく、人生相談に来ている。これを腹で理解している院長は、信頼関係の作り方が根本的に違います。

私が支援した京都市内の整体院では、HPの全文を「症状改善」から「生活復帰」のストーリー型に書き換えました。新患のCVRは2.8倍、リピート率は10ポイント上がりました。書いた内容は、本質的に同じことです。視点を変えただけ。

H2-3:HPをメニュー表にしていない院

これは350社見てきた中で、最も多い致命的な間違いです。

治療院のHPの9割は、「メニュー表」になっています。

  • 整体コース 60分 6,000円
  • 矯正コース 30分 4,000円
  • 鍼灸コース 90分 8,000円
  • 物販 各種

居酒屋のメニュー表と同じ構造。これが、新患を取れない最大の原因です。

なぜか。患者は「何を頼むか」を決めに来ているのではないからです。患者がHPを見ている時の心の状態を想像してください。

「腰が痛い。1ヶ月続いている。整形外科では湿布だけ。仕事に支障が出てる。家族にも迷惑をかけている。どこに行けばいいんだろう…」

この状態の人に、いきなり「整体60分6,000円」と提示しても、判断材料がゼロです。何を選べばいいか分からないし、自分の症状にこのメニューが合うのかも分からない。

伸びる院のHPは、メニュー表ではなく「問題解決ストーリー」になっています。

  • あなたの腰痛、こういう状態ではないですか(共感)
  • それは原因がここにあります(解説)
  • 当院ではこういう順番で改善します(道筋)
  • 過去にこういう方が変わりました(事例)
  • 不安があれば最初は短いお試しから(入口)

この順番で書かれている。メニュー表は最後に出てくるか、出てこない

これだけで、HPの問合せ率は2〜4倍変わります。私が350社で何度も再現してきたパターンです。

H2-4:口コミ動線を最初から仕込んでいる院

集客できる院と、できない院の最大の差は、Google口コミの数と質です。

ここで重要なのは「口コミを集めるのが上手い」ではなく、「口コミが自然に集まる動線を、来院前から設計している」ということ。

伸びる院は、初診の予約完了の段階で、すでに口コミ動線が始まっています。

例えば、こういう流れです。

  1. 初診予約完了 → サンキューメールに「来院当日、こういう流れで進めます」を明記
  2. 来院当日 → 受付で「終わった後にLINEで簡単な感想をお願いしています」と説明
  3. 施術終了 → 受付でLINEで簡単な3問アンケート
  4. 翌日 → LINEで「もしよろしければGoogleに口コミお願いできますか」とリマインド
  5. 7日後 → 院長から手書き風メッセージで再リマインド

この5ステップを、システムで自動化している院は、新患のうち40〜60%が口コミを書いてくれます。自然発生の口コミ率(5〜10%)の数倍です。

逆に、口コミ動線が設計されていない院は、施術直後に「口コミお願いできます?」と無理やり依頼するから、患者の負担になり、結果的に口コミが集まらない。

私が支援した堺市内のある整骨院は、この5ステップ動線を導入して半年で、Google口コミ数が28件→147件、星評価が3.9→4.7に変わりました。新患の50%以上が「口コミを見て来た」と答えるようになる。これがMEOの本質です。

口コミは「お願いするもの」ではありません。「来院前から自然に集まる動線を作るもの」です。これを最初から設計できる院だけが、長期的に勝ちます。

H2-5:院長の人格を出している院(よくある問い)

最後の共通点。これが一番大切で、一番真似しにくい点です。

伸びている院は例外なく、HP・SNS・LINEに「院長の人格」が出ています。技術や経歴の話だけではなく、なぜこの仕事をしているのか、どういう想いでやっているのか、何が好きで何が嫌いか、どんな失敗をしてきたか。

患者は技術で院を選んでいるのではなく、「この人なら任せられる」という人格で選んでいる。これは350社見てきて、確信していることです。

ここで、よくある問いに答える形で締めます。

Q1. 院長の人格を出すって、具体的にどうすればいいですか?

3つの順番でやります。①院長の自己紹介ページを「学歴・職歴」ではなく「ストーリー型」で書き直す(なぜ治療家になったか、転機は何か、何を大切にしているか)、②Instagramや院長ブログで、施術以外の人間味を出す(趣味、家族、失敗談)、③LINE公式の文体を「定型文」から「院長の口語」に変える。これだけで患者の親近感が劇的に変わります。

Q2. 競合と差別化できない院は、どこから手をつければいいですか?

技術や設備で差別化しようとするのを諦めることから始めてください。地域の同業他院と技術差はほぼゼロです。差別化の本丸は、院長個人の人格と、院全体の「患者体験」です。具体的には、上の5つの共通点のうち、一番できていないものから1つずつ着手するのが現実的です。

Q3. 自分の院は伸び悩んでいますが、5つのうち何から始めるべきですか?

私が350社見てきて、最初に効くのは順に、①数字を取る → ④口コミ動線 → ③HPの構造 → ②売り物の再定義 → ⑤人格発信です。①と④は1ヶ月以内に効果が出ます。②③⑤は半年〜1年スパンで効いてきます。

Q4. HP制作会社に丸投げではダメですか?

ダメとまでは言いませんが、院長が経営判断を放棄したHPは、99%伸びません。HP制作会社にお願いするのは「形にする作業」だけ。何を、誰に、どう伝えるかの戦略は、院長が腹を据えて決めるしかない。これを丸投げしている院は、何度HPを作り直しても同じ結果になります。

Q5. 治療院以外の業種でも、この5つは通じますか?

業種によりますが、私が見ている範囲ではサロン、クリニック、士業、教室業、飲食、整備工場、リフォームなど、個人技術型のBtoCビジネスにはほぼ全部通じます。逆にECや量販系には別の原則が必要です。地域密着型・対面型・人格型の業界なら、この5つは普遍的だと自信を持って言えます。

15年・350社の現場で繰り返し再現してきた共通点です。派手な施策はゼロ。地味な原則の積み重ねだけ。これが「本当に集客できる治療院」の正体です。

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> 著者プロフィール > > 奥崎 慎太郎(おくざき しんたろう) > > 株式会社SOFI 代表取締役 / コードアシスト主催。1990年2月17日生まれ、大阪府出身。2010年、21歳で起業。治療院・サロン・クリニック特化のWeb制作・MEO・LP設計を中心に、15年で350社を支援。現在は地域中小企業向けAI活用支援、Web制作スクール「コードアシスト」運営、PageMate(月額サブスクHP/LP事業)の3事業を展開。2034年までに年商100億グループを作ることを公式目標として掲げる。 > > - 個人公式:mosak.org > - note:note.com/skillwork > - はてなブログ:okuzaki-sofi.hatenablog.com

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